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全15棟のお家の巧みな配置計画によって整然とした街並みが表現されている名古屋市北区の「15 STYLE TOWN 城北」。東西南北の四方を道路に囲まれた区画の中で、北向きのお家も明るい室内空間を実現する採光アイデアが施されています。

今回のプロジェクトのように南北に建物が並ぶ場合、どうしても北側になった建物の環境が悪くなってしまうもの。設計を担当した二村は「そういったときは条件の悪さを逆手にとり、中庭（ライトウェル）を設けてプライバシーを確保したリビングの計画をします。こうすることにより気兼ねなく過ごせる空間を提供することができるのです」と言います。

中庭（ライトウェル）に面した外壁や地面に張ったタイルには白いものを採用して、反射光をたくさん室内に取り込みます。外部からの視線を気にしなくていいので窓やカーテンを開けておくことができて、光と風をたっぷりと感じることができます。

夜でもカーテンを開けたままにしておいて、開放的な雰囲気のリビングを演出してくれます。中庭にはスポットライトを設置してあるので、ライトアップして夜の庭の景色を楽しむのもいいですね。

こうした空へ抜けた中庭（ライトウェル）の空間は、吹き抜けと同様にお家の開口部＝「void」として、設計のアイデアに活用されています。