年間500棟の新築住宅を手がける玉善には15人の経験豊富な設計士が在籍。1棟1棟に趣向を凝らして、日々設計にあたっています。
そんな設計士たちの仕事ぶりをご紹介するシリーズ。第2回は、15年近いキャリアを持つ一級建築士・安本光治に登場してもらいます。
今回、安本が手がけたのは千種区の3棟のお家。
大通りからひときわ目を惹く3階建てのお家です。
「お客さまのさまざまな嗜好に応じられるように、3棟それぞれに個性が際立つ外観デザインを設計しました」と、安本は言います。大通りから視界に入る立地条件も加味して、3棟ともにインパクトのある外観に仕上げることを意識したとも。
3棟の一番手前の角地のお家では、玄関前に建つ大きな白い壁が目を惹きます。
白い壁の内側は、風情のある路地を通って玄関へと向かうアプローチ。また、その奥には、車好きの方には憧れのビルトインガレージを設置。広いスペースで思う存分、ガレージでの作業が楽しめます。
「お家の前の道の交通量が多いので、壁の内側を通るアプローチとして、駐車場と行き来できる動線を確保しました」
印象的な外観デザインを演出している白い壁は、お住まいになる方の暮らしの安全面も考慮された存在なのです。
3棟の真ん中のお家では、2階から3階の一番上までを囲んでお家の外枠となっている黒い壁面が印象的。3階ベランダ部分に配した木目調の格子の色の組み合わせにも目を惹かれます。
外枠の中には、3つの窓が等間隔に並んでいます。
「外側の大きな枠の中に3つの窓を並べて外枠全体でひとつのまとまりを作った中に、真ん中にせり出した3階バルコニーと木目調の格子でポイントを作って、デザインのプロポーションを整えました」とその意図を説明する安本。
「デザインにとって大切なのは、一つひとつの要素にアクセントを効かせながら、“全体をまとめる”ことだと思っています」
「デザイン＝まとめる」。15年近い経験を持つ安本の設計ポリシーの一端が垣間見える言葉です。
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