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【シリーズ「設計士の肖像」安本光治編-vol.1】“デザインの精度”にこだわった千種区のお家-2
千種区の3階建て3棟のお家を手がけた設計士・安本光治。
前回は真ん中に建つお家の外観から、「デザイン=まとめる」という設計デザインのポリシーの一端をご紹介しましたが、3棟目のお家からも、安本の設計を支えるポリシーが見えてきます。
真ん中のお家と同じように2階から3階の階上まで繋いだ壁面が印象的ですが、こちらのお家では外枠を全面に配さず、「8の字」を型どった壁面の横に4つの窓が2箇所、四角形に並んでいます。
「大きな“8の字”と対比する形で、4つの四角い窓をアクセントに配して、デザインのバランスを整えました」
こうした3棟並んだお家を同時に設計していくときには、どのような手順でデザインを進めていくものなのでしょうか。
「タスクとしては3棟同時進行ですね。1棟だけ先行するのではなく、全体のバランスを確認していく作業を繰り返しながら進めていきます」
その結果、3棟それぞれに個性が際立ったお家が並ぶことに。
「外観は“個”でもあり、“全体”でもあると思っています。1棟1棟のお家と、それが揃ったときの全体感。そのバランスを常に意識しています」
“個であり、全体である”──自分の中のデザインポリシーを明確に言葉で表現する力は、安本の設計士としての能力を際立たせる一面。注文住宅の設計プランをお客さまにご提案する際にも、設計意図を伝える設計士の「言葉の力」は大きな武器となっています。
もうひとつ、安本が設計にあたる上で重要視しているのは、「デザインの精度」だとも。
外枠の壁の横に配した2組の4つの窓。どの場所に配置するかによって、外観デザインの印象が変わってきます。
「常に“バランスの精度”を研ぎ澄ませていないといけません。細部まで配慮することで、最終的な仕上がりの完成度を高めることができるんです」
必ずしも4つの窓を並べる必要があるわけではないとも。しかし、隣接するお家の外観なども考慮し、全体のバランスを考えたときに、4つの窓を並べるデザインを選択したといいます。
「デザインは“偶然”でもあり、“必然”でもあるんです」
デザインを“言語化”する能力に長けた設計士・安本ならではの言葉です。
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