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【1級建築士&収納アドバイザーが教える「整理・収納のキホン」03】アクティブ領域の多い方には必須の“ウォークインクローゼット”

2019.02.28

こんにちは、玉善設計部の一級建築士&収納アドバイザー 中井 亮直です。

お家を設計させていただく上で、収納スペースの確保は重要な要素。一級建築士&収納アドバイザーの資格を持つ立場から整理・収納のポイントを解説させていただくこのシリーズ企画。

今までにもお伝えしてきたように、お家の中に、常に使っているモノ(アクティブ領域)や、すぐに使えるように用意しているもの(スタンバイ領域)、普段使っていないモノ(プロパティ領域)が“混在”してしまっていると、必要なモノがすぐに取り出せない状態になってしまいます。

衣類でいえば、普段着ている服と、時々しか着ない服が混在してしまっている状態です。

そこで、登場するのが「ウォークインクローゼット」。注文住宅の設計で衣類の収納スペースを考える際には、いかにこの空間を広く確保するかが重要になります。

このウォークインクローゼット、平安時代にルーツがあることをご存知でしょうか。平安時代の貴族の住まいである「寝殿造」。その一角には「塗籠(ぬりごめ)」と呼ばれる空間が設けられていました。そこは寝室であるとともに、宝物なども収納されていて、「納殿(おさめどの)」とも呼ばれる場所。ウォークインクローゼットの原型といえる空間だったのです。

ウォークインクローゼットは寝室の一角に設計されるケースが多いのですが、寝室に広いスペースを確保できない場合は、階段下やロフトなどに設ければ、スペースを最大限に利用することもできます。

ウォークインクローゼットの入り口近くにはよく使うモノ、奥には普段使っていないモノを置くことになると思いますが、可動式のラックや収納ケースなどを奥に置いておくと、簡単に出し入れできて便利です。

玉善の注文住宅づくりでは、こうしたウォークインクローゼットの設計も、お客さまの日頃の暮らしぶりやご要望を詳細に伺った上で、設計に反映させていただいています。

 

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